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例えばA君の場合は、お母さんが早番の時は、朝7時登園では職場に間に合わないので、6時45分からお預かりしています。

Bちゃんの場合は、多忙で子どもの着替えの補充を忘れがちなので、早めに連絡をしたり、園用の衣類で間に合わせるようにしています。

C君の場合は職場の事情で、労基法で決められた授乳時間が取れないので、母親の就労に合わせて保育時間を延長しています。

0〜1歳の日々の成長は本当にめざましいものがあり、担任としては、初めて這い這いをした、つかまり立ちをした、歩けるようになった等、赤ちゃんと共に過ごす喜びは大きいのですが、本当はこういうことはお母さんに一番初めに知って欲しいことばかりです。そこで私たち担任は、成長の一瞬一瞬をビデオカメラで撮影してお見せするようにしています。

また、現在入園している子どもだけでなく、近隣の未就園の乳幼児についても眼を向けています。我が園が実施している地域の子育て支援事業として、「いちょうの会」や赤ちゃんサークル「ひまわり」、「あそびクラブ」での利用者の中にも、初めて子育てをするお母さんが大勢います。離乳食や排泄面、夜泣きなど子育てについてのいろいろな不安や心配なことを抱えているので、その都度相談に応じています。

先日も韓国から来たお母さんからおぼつかない日本語で離乳食の作り方や食べさせ方などについて相談を受けたので、来園してもらい、一緒に子どもに食べさせているのを見てもらったりしました。作り方や味付けなどアドバイスをしたところ、大変喜ばれました。

これからも子育てについて、お母さん方の相談に応じるなど、園全体で地域の方々の子育て支援をしていくつもりです。

(江上とみ子 保育士)

 

 

 

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