日本財団 図書館


◎物的環境

乳児室は明るく、清潔で安全な快い状態のなかで生活することが基本です。

環境条件をあげてみます。

*一切の危険物を取り除いておくことです。生活に必要な暖冷房はともかく、薬品や洗剤の保管、高い所には物を置かない等の配慮をして事故を未然に防止することです。

*採光

室内は充分に明るく、しかも落ち着いた明るさが必要です。また雨天時は人工照明が必要となる場合があります。その場合は間接照明、特に産休明け児2か月〜3か月児には配慮しなければなりません。採光不足は室内の汚れが見えないこともあり、清潔さに欠けたり、疾病を誘発する原因にもなります。

*空気の清浄、室温の調整

換気が悪いと、呼気、体熱、咳、ほこり等で空気が汚染され、温度も湿度も上昇します。空気清浄機を設置して快適な室温、きれいな空気で活動できるように心がけることです。

*清掃

乳児は細菌類に抵抗力がないうえに、這い這いしたり、また遊具等をすぐなめます。そして、乳を吐いたり、よだれもあります。また、ガラス戸によく顔や口をつけたりしますので、毎日の清掃は欠かせないことです。ピューラックス、クレミール、洗浄綿等を使用すると良いと思います。さらに午睡用の布団の乾燥や、タオル・食事用の手拭い等は殺菌灯を利用すること等、細かなところまでの気配りが大切です。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION