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・発達の弱さ、遅れが何かの障害によるものなのか、保育士の働きかけや環境によるものなのか、家庭との連携をとりながら分析してみることも必要です。

・専門機関との連携が必要な時、いつでも相談できる体制づくりをしておくことです。

 

乳児一人ひとりの発達を「できる」「できない」で判断しがちになることには充分に注意し、どのように「できるか」「できないか」を探りながら、「できない」ように見えることの中に「できる」ようになっていく芽があることを見つけ出し、乳児、保護者と共に大切に育み、乳児の気質のとらえ方、また保育士の適切な働きかけや援助に工夫し、日々の保育をしていくことが大切と思っています。

 

9. 家庭連絡の実際

保育園から家庭への連絡、即ち保育園と保護者のコミュニケーションは朝夕の送迎の時、連絡ノート、クラスだより、個人面接、クラス懇談会、その他行事への参加等、いろいろの方法で行われていますが、保護者の仕事の時間帯、仕事の内容、育児環境によっても異なり、スムーズであったり、伝わらないことや一方的であったりと大変難しいものです。特に乳児の場合は、家庭と一緒になって保育を進めていかなければならないことが多くあります。保育園と保護者の相互の信頼関係が結ばれてこそ、乳児の健康な心身の発育、発達が遂げられるものです。

◎連絡の方法と実際について

*連絡ノートの活用

・その日の個々の乳児の園生活すべてを知らせます(授乳、睡眠、食事、排泄、遊び、健康状態等、時間にそって記録します)。

 

 

 

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