日本財団 図書館


◇保健日誌や乳児の投薬の状況により、病気の傾向等の把握を行い、感染症に対しては嘱託医や保健医療機関との連携によって適切な情報を収集し、未然に予防することに努めています。抵抗力の弱い乳児の健康は、家庭と保育園の両輪の密なる連絡や報告によって維持できるものです。そして連絡ノートや送迎時の短い時間を活用し乳児の心身の健康増進を図ることに心がけています。

 

8. 心身の発達の評価

◎乳児の心身の発達の評価の方法として用いているものです。

・発達指標チェック表

・保育日誌、個人日誌、個人月案

乳児期の発達は、他のどの時期もしのぐものがあると言えます。従って、月齢による発達の差、個人差が大きいことから、保育士は発達の過程や生育歴、生活環境など乳児個人の発達の全体的な姿を把握しながら保育することです。

「発達する」ということは、まわりの人や物、いろいろな関わりを持つ中で乳児期の世界を広げ、人としての自由を獲得することではないでしょうか。それは乳児にとって大きな喜びでもあり、大きな意味を持つことです。

◎乳児の心身の発達を評価する時に心がけている事項です。

・発達指標のチェック項目は、一つの目安と考え、押しつけたりせずに乳児自身の特性を見出す方向で考えます。

・「できない、達していない」という事をどのように判断するのかは難しいことでありますが、一応はどうしてという気持ちを一度持ってみることです。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION