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しかし、日々子どもと共に生活することで、乳児との関わりを深め、乳児の心身の発育発達と共に乳児のサインにも少しずつ気づき、乳児との信頼関係が作られていくようです。まさに乳児に学ぶ、学ばされるということです。

また、クラスの運営も乳児組の保育士間の連携や責任感のみならず、他の職員の協力、例えば担任の不在時の保育、早朝・延長保育、日常保育でのサポート等を得ることで職員全体が保育の原点である乳児保育の重要性を理解し、乳児への発育発達への関心が高まり、保育士同士の共感となり、職員間の話題に共通性が芽生えてきています。保育者同士がお互いをおもいやり認めていくことが、職員間の連携にも大きく関わってきます。若い保育者たちも、そういう仲間の中で保育者として歩んでいく生き方に、教えられるものがたくさん生まれてきているようです。一方、保護者も担任保育士以外の職員からの一言に、乳児の成長を認めてもらえたという喜びを持っているようです。保育は人なり、保育園にとって人材は「人財」で、運営・経営を左右する大きな要因となるものです。職員の採用、また担任の配置には並々ならない配慮が必要です。乳児の一人ひとりを大切にはぐくむように、職員一人ひとりの持っている能力をいかに発掘し、生かしていくことができるかが課題だと思います。私自身の力量を磨くことがまず第一のことと思い、これからも研鑽してまいりたいと思います。

 

4. 入園時の面接のポイント

乳児と保護者にとって、初めて出会う保育園、友だち、保育士、ほとんどの保護者は、わが子が保育園に泣かないで登園できるか、慣れることができるか等、様々な不安や心配を持ちながら面接に来ます。

 

 

 

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