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このような山形市の保育事情の中、当キンダー2つの園の果たしてまいりました乳児保育の取り組みは、平成の早々から乳児指定保育所として常時6人〜10人の受け入れ、特に平成7年エンゼルプラン保育対策時よりは月平均0歳児15名〜20名と増加し、職員体制も看護婦、管理栄養士、ベテラン乳児経験保育士をクラス担当させる等、万全を期し乳児保育の充実に努めております。一方、国の少子化対策2,000億配分事業では、山形市は入所待機児童常時200名を越えている大都市なみの深刻事情を踏まえての入所定員の増加、分園制度の導入を検討するなど保育問題を早急に解決し、市民の子どもたちへの保育サービスに一層努力しなければならないとの考えで取り組んでおります。

入所待機児童(0歳児、1歳児)解消は、早急に解決すべき課題です。待機児童は大都市を始め、地方中心都市において深刻です。しかも待機している子どもは、乳児(0歳児、1歳児)が大部分を占めていることです。当地山形市においてもここ数年前から市内全体で常時200名以上の乳児が保育所入所を希望、待機しています。これらの解消対策に私は一人の現場の保育園長として関係当局へ提言したいと思っています。

―それは、規制緩和による分園制度の推進です―

◇入所待機児童は乳児(3歳未満児)であるので、乳児を受け入れするための保育室を整備した分園とすることです。

◇分園入所児童は3歳以上になった場合、他保育園、幼稚園へ転園を可能とさせるため、市町村における小学校等の空き室を利用しての受け入れできる市町村立幼稚園の開園を望むものです。現在、学校法人幼稚園においても長時間保育できる制度を導入しています。

 

 

 

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