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まさに両親と園の二人三脚、有効に連携し合って、無理のない子育てができるようになってきました。保育の世界も第二若葉が開設されてから2度も保育指針が改訂されましたが、長年の保育実践から培ってきた自分たちの保育を基本に、新指針と照らし合わせながら保育士たちも一生懸命研修し、園長も施設整備に心を砕いてきました。いつの時代も、子どもは国の宝物、心身共に健やかに成長することを願いながら、実践してきた「乳児保育」について少しまとめてみました。

 

2. 乳児保育について

第二若葉保育園は産休明け保育を実践しております。今でこそ産後休暇は8週間ですが、昔はまだ6週間の時代もありました。お母さんの胸に抱かれた赤ちゃんは本当にちっちゃくて頼りない感じがしました。初めての赤ちゃんを預けて「働かなければならない」お母さんに相対した時、「この人なら安心して預けられる」という信頼感を持っていただくこと、それは初めて会った時の印象にかかわってきます。「大丈夫ですよ、私たち専門のスタッフが心を込めて、あなたの大切な赤ちゃんをお預かりします」という包み込むようなあたたかい心で対応すると、おのずと信頼できる雰囲気がかもしだされてきます。また、担当する保育士がこれからお預かりするうえで必要な赤ちゃんの情報を取りこぼしなく得られる事もとても大切です。入園のための面接は園内研修において繰り返し研修し、時にはベテラン保育士を相手にロールプレイングを行いながら、「かけがえのないひとつの命を預かる」という大きな責任を担う事を保育士自身も自覚させられる機会でもあります。乳児保育は、保育士の責任感と母親の信頼感の定着から始まるのではないでしょうか。

 

 

 

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