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日常(元気な時)の子どもの状態を掴んでおくことは保育士として大変重要になります。変化が現われるのは顔色、目に出ることが多いです。また、泣きやすかったりゴロゴロして動きが緩慢であったりする場合もあります。視診・触診という最低のルールを怠ることなくかかわりたいと思います。保護者の中には、座薬を挿し熱が下がると、病気が直ったと思われる方もおられるので、病気に対する正しい対応を知らせることも、保育園の役割と思います。病気に関する対応は、看護婦という専門職がいることで大変心強く思います。小さな生命をあずかる保育園には、乳児の入所数とは関係なく、全保育園に看護婦がいたら、保護者の方々はどんなに安心するであろう…と思います。

産休明け保育を実施するにあたっては、受け入れ時より、SIDSに関しては一番配慮をしてきたところであり、今後も配慮を要するところです。対策としては、昨年より10台のベッド総てに、呼吸モニターを設置し、正常な心拍の表示と15分おきに目で見て確認を行い、それのチェックに努めております。

個々の子どもの午睡の癖も様々ですが、保育士の腕の中で眠りに入り、ベッドへ移す際は仰むけを基本として対応しております(布団に関しても同じ)。

児童虐待については、園内において充分注意することは勿論でありますが、早期発見には、午睡時における衣服の着脱の際に注意して身体を見たり、不自然な傷のつき方などに気をつけたいと思います。現在のところそのような状況は見受けられませんが、発生が感じられたり、見えたりした場合には、関係機関との連携に努めたいと考えております。

 

 

 

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