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(3) 健康管理

改訂保育所保育指針にも記されているとおり、子どもの生命をあずかる仕事の重さを誰もが受け止めてはおりますが、なおかつ、留意することを声に出し、目で見、自分の意識として確認していくことが大切だと思います。

当園は、毎月実施しております乳児健康診断をとおし、園医よりアドバイスをいただきながら、個々の子どもの育ちに十分に留意するよう努めております。成長記録は、パーセンタイル曲線であらわし、ワクチンの接種は、母子手帳の確認(園医が確認し、看護婦が記録)ののち、看護婦より保護者へ伝えるようにしています。

当法人(他に8園)には2名の看護婦がおり、隔月に「ほけんだより」を発行し、季節で流行する病気に対する見分け方や予防について情報の提供に努めます。また、健康診断の結果を受けて、保護者にも健康管理意識を持ってもらうよう働きかけています。

発熱の対応は、37.5度以上になったら、水分補給を十分に行いながら、子どもの機嫌と検温に留意し様子を見ます。連絡の目安は38度としておりますが、激しく嘔吐を繰り返したり、熱の上りの早い場合等は早めの連絡を取ります。確かに看護婦はおりますが、看護婦は医者ではないことを、保護者の方々に理解していただき、迎えを求めるようにしています。

乳児は抵抗力が弱く、多くはウイルスや細菌による感染症が主なものなので、空気感染、経口感染、経皮感染に対しては、空気清浄器の設置や窓の開閉に努め、口に運ぶおもちゃは常にきれいに拭くようにし(週一度は洗って日光消毒を実施)、おむつ交換後には、石けんをつけて流水による手洗いの励行などに努めております。

乳児は抵抗力が弱いため、一人が発病するとすぐに集団発生を招くため、早期発見に努めること、また、一人でも発生した場合は、保護者にも知らせ、注意して我が子を見てもらい、いつもと違う…と思ったら医師に見てもらうよう勧めます。

 

 

 

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