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IV 私たちの乳児保育

 

1 かかわりの中でのあたたかな育み

北海道函館市・駒場乳児保育園

園長 西出房子

 

当園は異国情緒ただよう函館市の東部に位置し、駅より電車で25分、湯川温泉街までは徒歩で20分のところにあります。

園舎は、中央競馬会函館競馬場と隣接し、馬場内の遊園地は格好のあそび場となっております。近くには遊歩道もあり、四季をとおして自然観察を楽しむことができ、めぐまれた環境にあります。

当園の定員は60名ですが、現在0歳児19名、1歳児16名、2歳児15名、3歳児11名、計61名が在籍しております。

特別保育事業は、平成8年より延長保育、平成10年より自主事業で一時保育(3〜5名程度の受入れ)を実施しております。

当園は、昭和56年4月1日に乳児保育園として認可を受け開園しました。当園が設立された動機は、両隣に建っている道営・市営住宅の新築に伴い、地域住民と市役所との間で保育園の建設という確約があり、その強い意向によるものでした。

当時は、受け入れ乳児の月齢が、生後6か月からしか認められておらず、保育士定数も6:1でした。歌を歌いながら全体の子ども達に目を向け、腕の中には眠たくてぐずる子どもを抱き、時には足もつかってラックを揺らして…きっと全国の保育士の仲間の方の中には、「そうそう」と懐かしく思い出される方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。その当時は、生後6か月の乳児を受け入れる保育園が、市内には2箇所しかなかったため、保護者の方々には大変喜んでいただきました。従前の乳児保育指定保育所制度における補助要件の中に、保健婦又は看護婦の配置が記されていたため、開園当初より看護婦(正看)がおりました。

 

 

 

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