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そのような多種多様な係わり方は子どもの成長発達にとってよい面もあるけれど、時には子どもの戸惑いがいろいろな形で現れることがあります。食欲不振、眠らないなど、しばしばこのような保育の違いが誘因となっていることがあります。

子どもには生活の一つの流れがあって欲しいので、保育園と生活の基地である家庭との連携が必要です。お互いに連絡しあって子どものよりよい保育を目指していくことです。その意味で「連絡帳」の活用が便利です。殊にからだの健康については大切で、情報の交換が病気の早期発見になることもあります。

また親の未熟さから起こる家庭でのいじめなどが、来園したときの子どもの様子で伺い知ることがあります。

 

3 病気・異常

A 観察−異常に気づく

乳児は生まれてからの日が浅いので、毎日その時々が新しい体験の連続です。気温の変化、風の通り、音、日光など様々な刺激に対して反応しています。鼻水が出たり、よだれが多くなったり…。食べ物によってもその日の調子で便が軟らかくなったり、色が変わったりします。これと同じように、からだに異常が起こったときにも、何かの症状が現れます。かぜをひけば鼻水が出たり、くしゃみをしたり咳をしたりします。ときには便も変化するでしょう。食欲も落ちるでしょう…。

このように健康なときでもいろいろな症状が現れるけれど、病気になればまたそれなりの症状が現れます。そこで症状に対しては、環境の変化によるのか、それとも病気によるのかの見極めが必要になります。そこで必要になるのが健康なときの赤ちゃんの様子です。

 

 

 

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