一方で、ステップが低いバスを1980年代から導入し始め、さらにローフロアバス(日本におけるノンステップバス)の導入を経て、当初420mmあったステップは、新型車では245mmまで低床化されている。1994年に郊外の5路線で最初のローフロア車両が導入された。ローフロアの車両はニーリング(車高を調整できる)するサスペンションを採用することにより、限りなく段差を解消する努力を行っている。車いす使用者だけではなく、高齢者、ベビーカー使用者の乗降利便性をも高めるものである。現在では都心部にも導入を拡大し、TfL全体の運行車両およそ5,600台のうち、約2,500台のローフロア車両を導入している。これらの車両には新型のローフロア2階建てバスも含まれている(図3-4-2-4)。また、一部では中扉に自動式のランプ(スロープ)がついているタイプがある(図3-4-2-5)。