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(3) 交通施設では

どんな困難がありますか?

● 路線図、運賃表、時刻表などの小さな文字が見えにくい。

● 新しい券売機等の操作がわかりにくい。

● 階段の上り下り、車両の乗降などは、特に身体的負担が大きい。

 

階段の昇降や車両の乗降などで介助があると安心です。急がせたりせず、横で軽く腕を支えるようにすると、安全に昇降できます。片麻痺などがある場合は、麻痺している側に立って介助します。エスカレーターも、乗り慣れていない場合は、付き添うと安全です。

 

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ラッシュ時の人混み、大きなターミナル駅での乗り換えなどは、高齢のお客さまを心理的に不安にさせます。現在の居場所や、これからどこへ行ったらよいか分からなくなり、混乱している場合もあります。積極的に声をかけるとともに、お客さまが落ち着いてから、目的地までのわかりやすい案内をこころがけます。

 

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積極的な介助で安全確保

高齢のお客さまは遠慮しがちなので、危険な場面では、こちらから積極的に介助を行うことも必要です。介助を断られても、危険が予知されているときは、横についていると万が一バランスを崩した際にも手を差し延べることができ安全です。

 

 

 

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