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(1) 初めて会った時の接し方

どんな特徴がありますか?

● 聴覚に障害のある人の場合、補聴器を使用している人を除いて、聞えないということが外見上はわかりにくいものです。また、補聴器も非常に小さなものなので、遠くからではわかりません。

● 聴覚に障害のある人の中には、聞えないために呼びかけても反応せず、知らない人から見ると不自然な態度に映る場合があります。

● 聴覚、言語障害には様々な障害のレベルがあります。補聴器を用いて会話できる人もいますが、補聴器が補助的にしか機能していない場合もあります。周囲の騒音等、状況によって聞えにくいことがあります。

● 聴覚障害等に起因した構音障害により、お客さまの話す言葉が聞き取りにくいことがあります。

 

聴覚に障害のあるお客さまは、何らかの援助が必要な時は、一般的には係員に申し出てくるので、その時点で対応します。しかし、申し出がない時でも、お客さまが明らかに困っている様子の時は、こちらから声をかけましょう。お客さまの視界に入るようにして、お客さまの方を向いて、表情がわかるようにできるだけ2m以内に近づきます。

 

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お客さまの視界に入るようにして声をかけます。

 

コミュニケーションの取り方には、補聴器、口話、身振り、筆談、手話等が考えられます。これらの方法を、お客さまの状況に合わせて選択したり、組み合わせてコミュニケーションをはかります。様々な場面での適切なコミュニケーションの取り方を修得することが大切です。

 

 

 

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