一般的には、単独移動しているお客さまは、降車時の介助の必要性はそれほど高くありません。しかし、視覚に障害のあるお客さまが降車する際に困っているのに気がついたら、安全に配慮して必要な介助を行います。
降車時は、ドア内側の手すりにつかまり、足でドアのへりを確認し、ホームに降ります。この時、お客さまに乗車時と同じく足元の情報を伝えるようにします。
下車駅、乗り換え駅との連携
乗り慣れた駅では介助を必要としないお客さまでも、いつもと違う駅で下車したり、乗り換えたりすることがあります。そのようなときは、ホームの状況や駅の構造に不案内なため、降車時から困難が生じます。乗車駅で介助の申し出があった際に、「必要でしたら、下車駅(乗り換え駅)に連絡しておきましょうか?」と確認し、お客さまが希望した場合は連絡するようにします。
2] バスの乗降で配慮する点
白杖を持ったり、盲導犬を連れているお客さま(停留所で困っている様子のお客さま)を見かけたら、乗務員は十分な配慮が必要です。
停留所に着いたら、車外スピーカーで行き先等を案内します。特に同じ停留所に複数系統のバスが発着する場合は、配慮が必要です。
地域、路線および事業者により、前乗り、後乗り、乗降口の形状、運賃の支払方等が異なります。困っている様子のお客さまを見かけたら、車外スピーカーなどを使って情報を伝えると安心できます。
→「○○団地行きです。運賃は後払いです。後ろからご乗車する際に整理券をお取り下さい。2段のステップがありますのでご注意下さい。」など。