実技を行う場合
お客さまから介助の申し出があった時に、とっさに対応するよりも、普段から車いすの基本的な介助方法を練習していると安心です。
車いすは機種により様々なタイプがあり、持つ場所によってハンドル等が容易に外れるものもあります。そのためやむを得ず持ち上げなければならない場合などは十分な注意が必要です。実際の介助を行う前に、車いすの種類、各部の名称および基本的な取り扱い方を知っておくと、ゆとりを持った接遇・介助が可能です。
実技練習を行う際は、駅構内等での通路、階段等を利用した車いす介助方法の練習が効果的です。介助の目的は車いす使用者、駅員(乗務員)とも安全に移動できるようにすることです。上下移動や段差、狭い通路、トイレなど車いす使用者、肢体不自由者が困難を感じている場面を体験することが重要です。また、駅を利用した実技(街路、通路、階段、エスカレーター、エレベーター、切符の購入から実際の乗車まで)および車両(鉄軌道車両、バス車両、自動車)を利用した実技を必要に応じて実施します。ロールプレイング方式で、各人がそれぞれ車いすに乗って、介助される側、および介助する側を体験するようにします。