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あっという2時間の予定が経ち、安江行事副委員長が翌日からのシンポジウム成功を祈念して閉会の辞でパーティを閉めくくりましたが、最後の人がホールを出たのが30分後になるぐらいに盛会でした。

 

8. バンケット

行事委員会幹事 椎原裕美*

 

連日の講演で疲れた頭を癒し、日頃及び久しぶりの方々と飲みながら談笑の一時を過ごすバンケットは、国際会議では必須の催しものと言って良いと思われます。今回はシンポジューム中日の10月25日(水)夕刻に開催され、350人を越える参加者があり、これまでの中でも最大に匹敵する盛り上がりを記録しました。

今回はシンポジューム会場の都市センター会館の大ホールを展示会で占有していたこともあり、会場から徒歩で1分程度の赤阪プリンスホテルのロイヤルホールに場所を移しての開催となった。

バンケット内容の検討では、前回のISME'95を参考にしてホテルから得た料理及び会場備品類等の見積もりを基に行事委員会で検討を重ね、経費削減を念頭に置きながらも、バンケットが盛り上がるように、樽酒の鏡割り、升酒用升へのISME2000焼き印、余興等を組み込んだものとした。

この中で、余興については、前回横浜では横浜市に各種出し物のボランテアを登録した組織があった事から、容易に殆ど経費をかけずに琴及び尺八の演奏が選定・実施できたが、今回は東京都にも同様な組織があるものの、設立されたばかりで、実際に余興を依頼できるようなボランティア団体の登録が無く、別途探さざるを得なくなった。

余興としては、琴演奏、ジャズ演奏、太鼓演奏等の他に会員自ら楽団を編成しての演奏する等の提案があったが、演奏者を担当委員自ら探さなくてはならず、当初選定作業は難しいものであった。そんな中、委員の知り合いを通じて、東京上野の湯島天神で平安時代から伝わる白梅太鼓の伝統を継承して活動しているグループの紹介を得る事ができ、多くの海外公演も行っている実績を考慮して、採用する事が委員会で決定された。

料理は人数の増減に対応し易いブッフェスタイルの中でも、高齢の方が多数を占める参加者の年齢層を考慮して、“量より質”を重視した料理をホテルに依頼した。また、国際会議のバンケットで評判の良い寿司及び蕎麦を人数分加えての料理構成とした。

式次第の検討では、開会宣言→歓迎の挨拶→来賓挨拶→鏡割り→歓談→余興→歓談→閉会の挨拶→閉会と言う一般的な式の流れの中で、まず、歓迎の挨拶は、基本的には組織委員長が行うとの認識であったが、過去5回のシンポジュームでは組織委員長に限られていず、学会長他の方々がされた実績があった。一方、来賓挨拶は従来提携学会である英国IMarE会長にお願いする慣例であったが、今回は本バンケットの中で、佐藤組織委員長が本年2月に受賞されたIMarEからのStanley Gray賞を、IMarE代表であるProf.A.P.Roskillyが贈呈する事になり、以上を総合的に検討した結果、歓迎の挨拶を青木学会長とし、来賓挨拶は省略して、乾杯の挨拶と乾杯の音頭をAVL LIST GmbHのMr.S.G.Dexterにお願いする事になった。更に、その後、Prof.A.P.Roskillyから、賞贈呈を含めた来賓挨拶をして頂き、同時に佐藤組織委員長に受賞を含めた挨拶をお願いする事に決定された。

以上、諸々の検討を行いながらも、バンケットの裏方としては、何かハプニングは起らないか?何か考慮不足はないか?と心配しながら、バンケットの時間を迎えた。

 

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写真1:入場歓迎の様子

 

*正会員 財団法人日本海事協会

 

 

 

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