リニアモーターカーの実物大モックアップを背景に参加者全員の記念写真を撮り、16:30一日中親切にご案内頂いた鉄道総合技術研究所の方々に厚くお礼を述べ、帰路についた。
7. レセプションパーティー
行事委員会委員 石田憲治*
朝からの曇り空の中、参加登録が16時過ぎから始まりいよいよ5年ぶりのISMEがやってきた実感がレセプションデスクの周りに湧いてきました。パーティ会場周囲の廊下には海外からの参加者との再会の輪ができ、それも所狭となってきた17時ちょっと前に会場である“オリオン”の入り口に青木学会長、岡実行委員長、中島行事委員長が整列し、同氏等に出迎えられて参加者の入場が始まりました。15分もすると会場は予想以上のざわつきとになり、司会の筆者から開会の合図がなされて一瞬の静けさがあって、ホール中央の金屏風を背に配した壇上から岡実行委員長の開会挨拶がありました。内容は、経済状態が芳しくない昨今であるが規模を縮小することなく多くの論文が集まった点を強調されました。続いて中島行事委員長から歓迎の意と会期中のプログラムの紹介をした後、シンポジウムの成功を祈念して乾杯のご唱和がなされISMEが正式にオープンしました。
参加者は行事委員会の予測では200名程度としていましたが、元学会副長の一色東京工業大学名誉教授が第1回から3回目までのISMEのご苦労話を紹介する頃には280名ほどとなり。会場は日本語、英語、スカンジナヴィア語、中国語が飛び交う国際会議の雰囲気そのものに盛り上がってきました。予定では3人のスピーチのはずが、IMarEのRoskillyニューカッスル大学教授、ノルウェー船主協会のTelle氏、神戸商船大学の橋本武教授と続きました。会場には豊富な料理と各種の飲み物が準備され、ホールの壁にはレディーズとテクニカルヴィジットのカラーポスターも貼られて委員会の細心の配慮が感じられました。宴もたけなわになった頃、CIMAC“Engine Users”のWilson氏とポーランドSzczecin商船大学のListewnik教授のショートスピーチが続いて5名となりました。
青木学会長が筆者のところに近寄り、Roskilly教授を指差しながら何か耳元でささやきました。参加者のお酒が大分まわった会場に司会者がマイクにグラスを近づけて“ティンティンティン”の合図をして、Roskilly教授を壇上に案内しました。会長が筆者にささやいたのは、彼の誕生日が当日であることでした。言うまでもなく参加者全員が“Happy Birthday”の合唱となり、イギリスからの出席者から手にのるプレゼントが渡されすばらしいレセプションと誕生パーティとなりました。