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写真4

 

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写真5

 

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写真6

 

潜水調査船「しんかい2000」の母船「なつしま」に乗船し、しんかい2000、ならびにその追尾設備等の説明を受けた。水中では、超音波を用いて通信を行う必要があることなどの説明の後、しんかい2000本体をみることができ、構造や大きさ等が理解できた(写真6)。ホールに戻り。地球規模で地核やマントルの情報を収集解析する海洋ドリリングプロジェクトについてのプレゼンテーションを受けた。海洋底は大陸に比べて地核が薄いのでマントルの情報を得るのに適していることや、海洋底からドリリングによってコアをサンプリングする技術が石油掘削に比べて難しいことがわかった(写真4)。その後、AUV(Autonomous Underwater Vehicle)「うらしま」を見学し、開発や実験調査状況の説明を受けた(写真5)。今後予定されている、地球温暖化に関連したCO2の海洋分布を明らかにするための深層の海水サンプリング等、成果が期待される。最後に、展示場にて、実物大の模型等をみながら説明を受けた。しんかい2000の模型では、内部が狭い上に非常に寒いとの説明を受け潜水調査の大変さを再認識した。

興味深い機器や設備並びにそれらを用いた調査研究の紹介に、質疑応答に熱が入り、帰途についたのは予定を大幅に超過した16時30分であった。都内に戻ると案の定、交通渋滞が激しく、バスの乗務員に最善のルートを選んでもらい、なんとか予定より10分遅れの、18時10分日本都市センター会館に無事到着、再会を約して解散した。

見学に際し多大の便宜を図っていただいた、メガフロート技術研究組合星様、ならびに海洋科学技術センター出口様他、多くの関係各位に深く感謝いたします。

 

6. 技術見学会 (T-2)

行事委員会委員 帆刈勇喜男*

 

リニアモーターカー

超電導リニアモーターカーの技術見学コースで、山梨リニア実験センターと(財)鉄道総合技術研究所を訪問した。参加者総数21名、うち東京商船大学および東京水産大学留学大学院生を含んで外国人10名という多国籍な構成となった。

リニアモーターカーの実用化技術は我が国(鉄道総合枝術研究所)とドイツが先行しているが、液体ヘリウムを利用した超電導磁石による浮土推進方式は我が国独自といわれ、一昨年世界最速の時速552Kmの有人走行に成功している。近来、中国の北京−上海間の高速鉄道計画の受注を巡って両国が競合していると報道されている。

*正会員 株式会社 赤坂鐵工所

 

 

 

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