講演者には論文別刷り20部を手渡しした。論文集は引用の利便のため各論文1ページ目のヘッダーに会議名、論文番号をつけ、ページ付けは通し番号、各巻末には著者索引を付けた。PC印刷技術の進歩により、目次、索引も含めてカメラレディーの原稿を準備したので論文集製作費の大幅な節約につながった。カラー印刷は自己負担とし、4件の申し込みがあった。因みにコストは1Pカラーで5.2万円、4Pカラーで10.5万円、11Pカラーで21.2万円であった。
本論文受付先は、アブストラクト募集の段階ではISME事務局であったが論文委員会事務局に変更し、論文提出状況把握に有効であった。論文受領連絡、督促などにはEmailが機能的であり、郵送費の大幅な低減に役立った。論文委員会事務局アシスタントスタッフとしてはコンピュータリテラシーがあり、英語に堪能な人の採用が不可欠であった。適切な人件費枠の考慮が必要である。
3. 行事委員会活動総括
行事委員会幹事 椎原裕美*
行事委員会の所掌は、レセプションパーティー、バンケット、技術見学会、Ladies Programs及び展示会である。直接シンポジューム実施に関わるのではなく、シンポジュームを側面から支えて、参加者に満足して頂く裏方的な役割である。その中で、大きな行事が展示会の開催であるが、展示会そのものは、委託業者が大部分を請け負って実施してくれるので、その役割の多くが展示会参加企業の勧誘に占められる。一方、他の行事は、準備を周到にしながらも、参加者次第で満足度が左右されるので、終るまで気が抜けない。
行事委員会は、ISME準備委員会が立ち上がり、その中で、三井造船の中島賢一郎氏を委員長に、NKKの安江経和氏を副委員長に、日本海事協会の椎原裕美を幹事にする事が承認されてから、活動が開始された。委員の選任は展示会参加企業勧誘活動そのものに直接影響することから、20名程度を希望する処であったが、造船を取り巻く厳しい状況を考慮して、委員会活動経費も限られたものとせざるを得ず、総定員を15名以内とする旨の事務局サイドからの依頼に従い、以下の方々の協力により発足することになった(敬称略)。
委員長:中島賢一郎(三井造船(株)、現三井造船システム技研(株)社長)
副委員長:安江經和(NKK、現NKK総合設計(株)技術企画室部長)
幹事:椎原裕美((財)日本海事協会、現企画室主管)
委員:伊藤雅規(東京商船大学、現商船学部交通機械工学講座教授)
同:石田憲治(神戸商船大学、現海洋機械工学科教授)
同:沼野正義(船舶技術研究所自動化研究室長)
同:小野寺順治((株)NYK輸送技術研究所 第一研究グループリーダー)
同:原田廉平((株)商船三井、現LNG船管理部長)
同:立石智裕(三菱重工業(株)、現長崎造船所造船設計部)
同:熊谷猛(日立造船(株)、現船舶基本設計部機関チームリーダー)
同:常世田哲朗((株)新潟鉄工 原動機事業部技術部長、小林智次(同システム技術担当部長)へ途中交替)
同:帆刈勇喜男((株)赤阪鉄工 営業本部技術営業部次長)
同:田守芳勝(ヤンマーディーゼル(株)技術研究所主任研究員)
同:今井正彦((株)神戸製鋼所 現鋳鍛鋼事業部舶用品営業部技術総括担当課長)
同:大内一之(ナカシマプロペラ(株)東京支店技術部長、現(株)大内海洋コンサルタント代表)
同:加藤敦(三井造船(株)舶用ディーゼル営業部課長補佐、協力委員)
以上のメンバーでの第1回行事委員会が平成11年4月22日に開催された。同委員会では、その前に開催された幹事会での資料に従い、今回のシンポジュームの計画概要が説明されたが、いざ、行事委員会所掌事項となると、どのメンバーも一体何をどうやるのかも分からずに、まずは、前回のISME YOKOHAMA'95の時はどうだった?からのスタートであった。