3. まとめ
環境問題は終わりの無い技術課題である。陸上用機関に対する厳しい規制と比較すると、舶用機関はこれまでほとんど野放し状態であり、このため船舶用機関の寄与度は相対的に日々大きくなってきている。IMOではようやく2000年1月建造船に搭載される機関から、NOxに関しては実質的規制が開始された。しかしながら大気汚染防止条約付属書VIそのものの発効は見通しがついていない。各パネリストが具体的に示したように、それぞれのNOx低減レベルに応じた技術は既に存在し、後はMr.Dexterが言うように政治家の決断に掛かっているのであろう。最後に本パネルに参加して貴重な意見を述べていただいた各パネリスト、討論に参加していただいた各位に対して御礼を申し上げたい。