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実行委員会として最も気に掛かる問題がシンポジウムの収支である。特に本シンポジウムのように大規模になればなる程会場の設営等の企画が先行するため、赤字のリスクが大きくなる。ふたを開けてみると幸いにも参加者延べ約440名は予想を上回るものであったし、展示会についても30小間に対し29小間が埋まり初期の心配を払拭するものであった。

さて、21世紀に迎えることになる次の第7回ISMEはどういう展開になるのであろうか。本来ならば、ここで次回の予告をした上で本稿を締めくくりたいところであるが、残念ながら今回はできない。激動の21世紀を予感させる省庁改変が2001年始めに行われる。このことが不確定要因の1つであるが、それ以外にもISMEの開催年間隔、規模、内容などを見直そうという動きもある。いずれにしても新世紀にふさわしい第7回ISMEが開催される筈であり期待したいものである。

最終報告をすべき白石氏(前出)はもうこの世にはいない。ISME YOKOHAMAの翌年'96年の2月に急逝されたのである。思えばISMEの依頼は私への最後の直命であった。墓前に報告したいと思っている。

最後に、本シンポジウム開催に当り深いご理解と多大なるご支援を頂いた運輪省並びに日本財団の関係各位に厚く御礼申し上げます。

又、佐藤組織委員長及び組織委員の方々、青木舶用機関学会長及び学会事務局の方々、顧問委員会の方々には、常日頃叱咤激励を頂き支えて頂いた。学会事務局内山高昭氏には縁の下の支えになって頂いた。

実行委員会では、波江貞弘論文委員長及び論文委員の方々の努力なくして170編に及ぶ秀れた論文を集めることは出来なかった。中島賢一郎行事委員長及び行事委員の方々には、この造船不況のさなか展示会を成功に導き好評の諸行事を司って頂いた。井野幸雄総務委員長及び総務委員の方々には、やはりこの不況の中にあってISEM 2000の帳尻をきっちり合せて頂いた。橋本高明事務局長及び事務局スタッフの方々には全体の取りまとめという難しい役どころをこなして頂いた。

以上紙面を借りて深く御礼申し上げる次第です。

 

 

 

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