日本財団 図書館


CPPとFPP

CPP(CHANGEABLE PITCH PROPELLER(チェンジャブル ピッチ プロペラ))

可変ピッチ・プロペラ

FPP(FIXFD(フイックスド) PITCH PROPELLER)

固定ピッチ・プロペラ

主機の出力

出力は、常用出力・連続最大出力・過負荷出力及び後進出力の4種類とし、各出力に対応する主軸の回軸数は、満載状態で航行する場合のものを基準とする。

(1) 常用出力(NORMAL OUTPUT(ノーマル アウトプット)):航海速力を得るために常用する出力で、機関の効率と保守とのうえから経済的な出力。80〜95%MCO、通常85%MCO、高速機関の場合は65〜75%MCO程度である。

(2) 連続最大出力(MAXIMUM CONTINUOUS(マキシマム コンテイニアス) OUTPUT、又はMAXIMUM CONTINUOUS RATING(レーティング)連続最大定格出力とも呼び、略号はMCO又はMCR):機関が安全に連続使用できる最大の出力であって、これをもって機関の強度計算の基礎とし、主機の呼び出力。また、分出力を表わす場合の基準とする。

(3)過負荷出力(OVER LOAD(オーバー ロード) OUTPUT):連続最大出力をこえて短時間発揮できる出力。

105〜110%MCO、通常110%MCO

(4)後進出力(ASTERN(アスタン) OUTPUT):後進出力とは、船の後進時における最大の出力。

40〜60%MCO、通常40%MCO程度

フィンスタビライザー(FIN-STABILIZER)

船の長さの中央部両舷に、船体から出し入れできるひれを装備し、これを船外につき出し、その面の迎え角を船の進行方向に対して適当に調節して、ひれに生じる揚力を船の横揺れに対する抵抗モーメントとして活用する減揺装置。

減揺タンク(ANTI-ROLLING TANK)(アンチ ローリング タンク)

船内にU型のタンクを設け、その中に適量の自由水を入れ、タンク上部を継ぐ空気管の中央にある弁の調節と、タンク底部船首・尾方向に取り付けた抵抗板により、タンク内の自由水の動きと、船の横揺周期の位相を正反対として減揺する装置。GMの極く大きなカー・フェリーの船橋楼甲板にこの装置を搭載し、動揺周期を大きくし、かつ減揺して乗り心地をよくしたこともある。

ヒールとトリム

船体の横傾斜をHEEL、縦傾斜をTRIMという。

ランプドアー(RAMP-DOOR)

カー・フェリーで車両の乗降に使う船体付きの渡し板(一般に厚さ250mm程度で内部には縦横に防撓材を入れ表面には滑り止めを施す。航行時は油圧シリンダーにより閉鎖する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION