そこで、S.M.=100×(P-PO)/PO(%)
上式に示す余裕をとり、これをシー・マージンと云い、内航船では10〜15%程度が妥当な値とされている。
艤装数
船舶設備規程
綱船の艤装数=L×(B+D)+船楼等の加算
L:船の長さLPP、ただし巡洋艦型船尾を有する船舶にあってはLDLWLの96%とLPPのうち大きいもの。
B:船の幅(型)
D:船の深さ(型)
船楼等の加算
(1) 低船首楼、低船尾楼の長さ×高さ
(2) 船首楼、船橋楼、船尾楼の長さ×高さ×3/4
(3) 船の幅の1/2を超える長さ又は幅を有する甲板室その他類似の構造物の長さ不高さ×1/2
注:鋼船規則による艤装数と混同しないように留意すること。
サイドスラスタ(SIDE-THRUSTER)
カー・フェリー等は離接岸時の操船を容易にするため、CABLE LAYERは海底電線敷設作業中潮流・風浪に流されないため、サイドスラスタを取り付ける。サイドスラスタは、船体の奥水線下、主として船首部に設けた両舷を貫ぬくトンネル内に設置する。(船首部に設けたときはBOW-THRUSTER、船尾部に設けたときはSTERN-THRUSTERと称する。)船体トンネルの長さ(中心線長さ)は、ダクトの直径の2倍以上を必要とし、また、トンネルの深さは、満載喫水線からトンネルの中心線まで、ダクトの径の1〜1.5倍を必要とし、サイドスラスタ推力の概算値は、
L・d(m2)×12〜14kg/m2
推力決定法には、離接岸時の風圧影響に対するものと、回頭角速度からの二つがある。サイドスラスタを装備する場合は、線図を画く段階で取り付け得る船体形状にするよう考慮すること。なお、駆動原動機の種類により、駆動軸を縦方向、または横方向にすることができ、あるいは駆動軸直結、減速歯車・傘歯車・ユニバーサルジョイントなどにより駆動することもできる。可変ピッチ式と固定ピッチ式の2種類がある。