3.1.3 着手前の準備
(1) 準備すべき事項
本書3.5設計要領書及び学習指導書に示す順序で想定並びに検討を行い、下記の事項を予め決めておく。
主要寸法、lcb、肥せき係数、舵・シューピース・プロペラ等の形状及び寸法、船首・船尾形状、プロペラ軸中心線の高さ、シャー、甲板舷側線と中心線の基線上の高さ、計画トリム、概略一般配置
(2) 準備する機器及び用具
(i) 本書4.2.6.その他 (2)項記載の製図板、爪文鎮、雲形定規、シナイ定規、三角定規(大)、ステンレス製直線定規、大コンパス、プラニメータ、ステンレス製消し板
(iii) 線図を描く用紙として炭酸紙系とビニール系の2種類がある。炭酸紙系は一般にトレーシング・ペーパーと呼ばれ、湿度と気温による紙の伸縮を少くするため厚手のものがよい。ビニール系は厚手の両面つや消しフイルムで伸縮が極めて少なく丈夫であるから長期保管に適する。
3.1.4 プリズマチック曲線(PRISMATIC CURVE)
(1) プリズマチック曲線とは
プリズマチック曲線又は横截面積曲線(SECTIONAL AREA CURVE)と呼び、計画満載喫水線下の船体の肥瘠程度と浮力分布を表わす曲線で線図作成上不可欠なものである。
(第3-9図参照)
プリズマチック曲線の寸法は通常横軸を400mm、縦軸を200mmとし、トレーシング・ペーパーに印刷した1mm目盛の方眼紙に描く。