(d) 操縦空気圧力正常
制御空気圧力が低いと、各種切替弁の誤動作、ガバナに送る速度設定が不良などとなって正常運転ができない。油圧式リモコンの場合の油圧も同様である。
(e) 主機トリップ条件解除
主機トリップ条件には(5)で述べるようなものがある。従って、これらが正常になっていないと機関に重大な損傷を与えるため、インターロックとなっている。
(2) 起動インターロック
(a) 逆転ハンドルとカム軸の方向が一致
オーダーと異なる方向に主機が回転するのを防ぐために、逆転ハンドルとカム軸の方向が一致していないと起動できない。
(b) 主機トリップ条件解除
主機の危急停止(トリップ)条件が解除されていないと、遠隔で主機が起動できない。
(c) 起動失敗時の再起動は3回以内
船橋操縦で、起動信号を出したにもかかわらず機関がエアーランをしない、エアーランはするが着火回転まで達せず燃料運転に切替わらない、燃料運転に切替わると機関が停止してしまう―などを起動失敗という。このような場合、通常3回目まで再起動できるようにシーケンスが組まれているが、これ以上失敗すると、起動空気がなくなる、始動装置に問題がある―などの理由から、リセットしなければ起動できないようになっている。
(d) ターニングギヤー脱
(1)の(b)と同じ理由である。
(3) 逆転インターロック
(a) 燃料軸“0”位置
ガバナーの燃料軸が“0”位置でないと、一旦主機を停止して逆転させにくい。
(b) 逆転可能回転数以下
逆転可能回転数以下であることが必要で、(a)と(b)はいずれも逆転を確実に行わせるためのインターロックである。
(4) 手動危急停止
通常、機側のほか、制御室、船橋の3カ所から主機の手動危急停止が行えるようになっている。
(5) 自動危急停止
次の場合など、主機は自動的に停止するようになっている。