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図2.2.3 電子式主機リモコンの例

 

2.2.3 主機リモコンの安全装置

主機リモコンには、誤操作によって事故が発生するのを防ぐためのインターロック、及び機関の暴走、重大な損傷が起きるのを防ぐための保護装置など、多くの安全装置を備えている。これらはセンサー、リミットスイッチなどによって機関の異常が検出されると、シーケンス回路に信号が送られる。ここで主機停止などの判断をして、異常停止用電磁弁、トリップ機構などに信号を送り、機関を停止させて事故を防ぐ働きをする。ここではこれら安全装置の種類とその働きについて述べる。

(1) 操縦場所切替えのインターロック

以下の条件が満足されないと、制御室から船橋への切替えができないようになっている。

(a) 自動塞止弁自動位置(起動空気系)

自動塞止弁(中間弁)は、始動空気だめ付弁と遮断弁の中間にあり、通常“自動”位置にしておくと、スタンバイのテレグラフオーダ信号によって開となり始動に備える。

(b) ターニングギヤー脱

ターニングギヤーを嵌としたまま始動すると、ギヤー、モータなどが損傷するばかりでなく人体にも危険なので、“脱”となっていないと切替えられなくなっている。

(c) 制御電源、非常用電源が正常

電源が異常であるとシーケンス回路及び異常停止回路が働かなくなるため、電源は正常でないといけない。

 

 

 

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