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(d) 衛生陶器類との取合部は船体振動等による漏洩が多いのでパッキンの形状等考慮し注意した配管が必要である。

また、バンドを確実に取付けておくこと。(図8.4.36)

 

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図8.4.36

 

(3) 雑用蒸排気管

(a) 内張内の配管はできるだけさける。やむを得ず配管する場合の接手金物は溶接スリーブ式が一般的である。

(b) 機器出入口配管付近には止弁、ドレントラップ、減圧弁等をつけるができれば各々の機器メーカーに機器付のユニットとして納入させることが望ましい。

(c) 排気管の流出方向は上部への配管はさけて下がる方向に取付けることが望ましい。(やむを得ない場合はドレンプラグを考慮する。)

 

8.4.7 船内型取り管

(1) 型取り管の内容

配管装置上又は管製作誤差、船体構造公差等を考慮すると、完成管として製作できない個所が必ずでてくる。その場合の逃し個所が型取り管個所である。型取りには金型取りと、棒型取りの2種類がある。

(2) 金型取り方法

(a) 船内に取付けられた管に金型フランジを取付ける。(船内取付管はバンドで完全に固定されていなければならない。)

(b) フランジのボールト穴を正しく合わせ、片締めのないように締付ける。(要すればパッキン代を入れる。)

(c) ボールトはボールト穴の半数でよい。

(d) 金型取り用パイプを金型フランジに合わせて切断する。

(e) 切断パイプを金形フランジに合わせて十分溶接し、合マークを入れ取外す。

(金型を変形させないため、必要ならばステーを取る。)

 

 

 

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