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8.4.5 曝露部、ホールドの配管

(1) 波浪、積荷等により破損されにくい場所を導設する。(図8.4.35)

 

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図8.4.35

 

(2) やむを得ないときはカバーをつける。

(3) できるかぎり船体構造に沿って導設すること。外観に注意する。

(4) 狭い場所(空所、タンク内)は通行するスペースを考慮する。

(5) 船殻の工事孔部をさけて配管する―工事孔閉鎖まで配管ができなくなる。

(6) タンクの空気抜管はタンクの水圧試験時に完了させ、同時に行う。

(7) 錨鎖洗浄ノズルは錨鎖に水流が良く当ることを確認してから本付けする。

(8) ホールド内はフランジ接手の使用はしないこと。

(9) ホールド内に蒸排気管の導設をしない。

(10) 蒸排気管にはドレン弁、伸縮接手を設ける。

 

8.4.6 居住区内の配管

(1) 排水管、汚水管

(a) 本管は自然流出であるため配管の傾斜をとること。原則的には3°以上とし、船尾から船首への導設にはトリムを考慮し、更に傾斜を大きくする必要がある。

(b) 枝管は本管の上部又は側面に取付けてできるかぎりY型とする。

(c) 寝台の上、調理機器の上部の配管をさけること。

(d) 内張内配管が多いので、つまりやすい管については掃除用の取外し可能な管を設けておく(フランジ接手管)か、盲フランジを取付け掃除口とする。

(2) 清海水管

(a) 小径管が主なので、製作図化(1品図)が困難であるから、現場型取管が多い。(特に艤装上の取合部)その際に曲げる場合は焼き曲げをできるだけさけ、ベンダー等による曲げ加工とする。

(b) バンドの取付け間隙は小径管のため、振動のでない程度の間隙とする。

(c) 配膳シンク下の配管は取外し可能であり、また熟練のいる工事なので材質をフレキシブル型のものを考慮した方が工事がやりやすい。

 

 

 

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