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第5章 甲板機械、金物の据付、取付

 

5.1 一般

甲板機械(各種補機を含む)及び金物は一般に荷重がかかる事が多く、回転、作動するため特に下記の点に注意し、据付、取付けする事が必要である。

(1) 据付台は十分な強度を持たせると共に船殻に補強を入れておく。

(2) キャンバー、シャーがある所へ取付ける事が多いので甲板への台の肌付きに注意する。

(3) 台の溶接は入念に行う。

(4) 単独作動でなく、いくつかの補機、金物と組合わせて作動するものは、仮置き、仮止めの時点で取付精度を再確認する。

(5) 回転機器は特に定められた据付精度の範囲で取付ける。

(6) 甲板機械の据付け方法は機械の種類、構造などにより異なるがその手順の一例を述べる。

(a) 機械を正規の位置に据え、ボルト孔を罫書き機械をおろす。

(b) ボトル孔をあけ、調整ライナーのあたる部分を平面に仕上げる。

(c) 調整ライナー挿入部の台と機械のすきまを計測し、調整ライナーを削り、摺合わせ挿入して正規ボルトで本締めする。

(7) 機械と取付台の組み合わせ種類

 

表5.1

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(8) 本章では代表的な補機器、金物についてその据付け、取付け要領と注意すべき点について述べる事とする。

 

 

 

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