日本財団 図書館


179-1.gif

図4.5

 

この場合、小径棒による多層盛りが良いがスラグの巻き込みに特に注意する必要がある。

 

4.6.2 突合わせ溶接

一般に行われている突合わせ溶接には、管と管やエルボー及びレヂューサーと管、管と突合わせ溶接弁、枝付け、高圧管の突合わせ、フランジ等であるが、高圧管を除き、いずれもその溶接方法は殆んど同じである。

 

179-2.gif

図4.6

 

開先角度“θ”は50°〜75°位であるが広い方が良い溶接ができる。

ルート寸法“a”は1〜3mm、Sは1〜2mm位で溶接するのが最もよい方法とされている。

なお完全な溶接をするために、裏波溶接を行う方法もあるが一般に初層は低水素系の溶接棒を用い、熟練工が溶接するのが望ましい。

 

4.6.3 ガス溶接

酸素アセチレンの火焔を利用して溶接するもので、厚さの薄いものでは電気溶接よりも良い結果が得られ、小径管の突合わせ溶接や枝付け管の溶接などに多く用いられている。

突合わせ溶接の場合、電気溶接と殆んど同じであるが“a”は1mm位がよい。

 

179-3.gif

図4.7

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION