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鋼製の倉口蓋で便利なものが種々考案されているが、小型貨物船では、甲板面積が狭く、その釣合の関係もあって木製のものが多く使われている。

(2) 鋼製倉口蓋

ポンツーン、シングルプル、フオルディング、ローリング、シャッター式等があり、操作方法も種々ある。一般に木製倉口蓋にくらべて強度がすぐれ、倉口ビームが不用で、水密製も確実、開閉も容易で迅速である。したがって船としては安全であり、荷役の作業時間に無駄がなく極めて好都合である。

 

19.3.4 小型倉口蓋

小型の倉口蓋は、主として大型船に設けることが多い。

(1) トリミングハッチカバー

船倉内に貨物をばら積みにした場合に、荷繰りのために出入口として設けるトリミングハッチの閉鎖装置である。カバーは木製又は鋼製である。

(2) ロープハッチカバー

甲板長倉庫の上部に、ロープ類の出し入れ、作業のための出入のために設けるハッチの閉鎖装置である。カバーは蝶番付とし、蝶番は船首側に取付ける。

(3) 膨張トランクハッチカバー

タンク内に積載して水油面の確認、人の出入及び通気のためのハッチの閉鎖装置である。

(4) マンホールカバー

人が出入りするためのマンホール(人孔)の閉鎖装置で、一般に長円形鋼板で、パッキンを入れて植込みボルト締めとする。

マンホールを取付ける隔壁、甲板、囲壁の強度と、水密、気密、油密の性能に見合うものにしなければならない。

二重底、タンク等には手入用としてマンホールを設ける。

 

19.3.4

各種縁材及び閉鎖装置には最小板厚さについて規定があるので注意を要する。

 

19.4 練習問題

1. 諸開口の縁材の高さについて述べよ。

 

 

 

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