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(3) 緩衝ばね

舵が受ける衝撃的外力が、操舵鎖や操舵輪又は鎖ドラムに直接伝わって無理を起こさないよう適当に緩和する装置である。

(4) 操舵円材

屈折部は操舵鎖で調節し、直接部は円材で連結する。円材は甲板上に設けた円材受で支持し、円材受にはローラーを取付けて摩擦を少なくする。円材の直径は次のとおりとする。

(5) 調整螺

操舵鎖や操舵円材を適当に緊張状態にして置くために、温度の変化やその他の原因で伸縮するのを調整するものである。

(6) 舵柄・舵柄孤・操舵輪・その他についは、それぞれの項に記してある。

 

6.4.2 伝導軸式伝導装置

伝導軸式伝導装置は、操舵輪から舵取機までの間に設け、舵取機を直接管制する装置として使われたり、小型漁船、小型貨物船、曳船などで低速の場合には手動操舵装置として使われる。

伝導軸式伝導装置は、図6.3に示すような各部分から成り立っている。

 

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図6.3

1. 操舵輪

2. 傘歯車

3. 伝導軸

4. 中間軸受

5. 操舵機

6. 鎖ドラム

7. 操舵鎖

 

6.4.3 電気式伝導装置

電気式伝導装置は、電動舵取機又は電動油圧舵取機の場合に用いられる。すなわち舵取電動機を直接制御するもの又は油圧舵取機についている電動機を制御するものである。

電気式は、動力の伝達及び管制装置が確実かつ簡単なことが特長である。

 

6.4.4 水圧式伝導装置

水圧式伝導装置は、普通テレモーター(Telmotor)と称している。

テレモーターは、作動が正確で遠隔な距離でも制御管制できる特長がある。しかも配管は比較的簡単で、途中の屈曲も自由であるという長所がある。

 

 

 

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