1. 舵頭材(Rudder head)
2. 舵柄(チラー Tiller)
3. 舵柄孤(クォードラント Quadrant)
4. 操舵鎖(Steering chain)
5. 導鎖滑車(GHide pully)
6. 緩衝ばね(Buffer spring)
7. 操舵円材(Steering rod)
8. 調整螺(Adjusting screw)
9. 操舵輪(Steering wheel)
10. 鎖ドラム(Chain drum)
11. 舵取機(Steering engine)
(1) 操舵鎖
操舵鎖は、錨鎖に準じて、鎖試験規程によって試験する。その直径は、次の式で算定した値以上のものとし、9.5mm以下のものは用いてはいけない。
ここに、
d=操舵鎖の直径(mm)
S=舵頭材の直径(mm)
R=舵頭材の中心から操舵鎖の中心まで測った舵柄又は舵柄孤の半径(mm)
=舵柄の長さ
操舵鎖は、船橋楼や船尾楼の隔壁に沿って直角に屈折することを避けて、斜めに通すなどの考慮が必要である。
(2) 導鎖滑車
導鎖滑車は、操舵鎖の方向転換と力の伝達のために設けられる。その直径は、次の式による。
滑車針の径=(操舵鎖の径)×2以上
操舵鎖の中心まで測った滑車の径=(操舵鎖の径)×16以上
ただし、鎖の屈折角度が120°未満のときは、力の方向転換が急激に行われるから、滑車や滑車針の径を標準のものの1.25倍以上としなければならない。