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2.5 錨鎖庫(チェンロッカー Chain Locker)

2.5.1 錨鎖庫内の装置

錨鎖庫は、錨鎖を格納する場所で船体中心線を境に左右に二区分し、一般に船首隔壁の前部に設けられている。錨鎖が出る時に隔壁に損傷を与えないように、中仕切以下の個所に約50〜60mmの厚さの木製内張板が張りつめられている。また、低部には泥土がたまってくるから、適当に掃除する方法と排水管がつまらないように、十分注意する必要がある。

錨鎖庫内は、錨鎖の跳躍に対して十分な余裕をとるとともに、庫の鎖の整理のためには、錨鎖管まで0.7m〜1.5m程度の余裕が必要である。

隔壁に、鎖の根止め金具を取付け、錨鎖の端部シャックルと連結する。

 

2.5.2 錨鎖庫の容積

錨鎖庫の大きさは、錨を完全に錨鎖孔に収納した状態で、人が庫内に入って鎖の整理をしなくても鎖を十分に格納し、しかも投錨の際に自由に鎖が放出できるだけの容積でなければならない。

庫内で鎖の占める容積、すなわち格納容積は、図2.3に示すとおりであるが、錨鎖庫の上部余裕として、小型船においては約700mm、中型船以上においては約1,500mmをとる必要がある。

 

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図2.3 錨鎖 100mあたりの格納容積

 

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図2.4 上部余裕

 

 

 

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