2.6 錨鎖管(チェンパイプ Chain pipe)
揚錨機の鎖車から、錨鎖庫に錨鎖を誘導するための管である。普通鋼板製で、上部は甲板に溶接され、下端には半円材が取付けられて、錨鎖の損傷を防ぐようになっている。
錨鎖管の内径は(6.5〜7.0)d、厚さは(0.2〜0.3)d程度であるが、厚さは小型船の場合でも最小6mm程度又は以上にする必要がある。ここにdは錨鎖の径(mm)である。錨鎖管の上部は、できるだけ鎖車に近く、下端は錨鎖庫の天井のほぼ中央になるようにし、上下端は錨鎖に無理のないようにラッパ型にするなど形状に考慮しなければならない。また、居住区に近いときは、騒音に注意しなければならない。
2.7 練習問題
1. 揚錨機の定格荷重の求め方について述べなさい。
2. 艤装数750の鋼船に装備する揚錨機の力量を求めよ(交流電動)。