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2] 溶接継手は少くとも2m以上

3] 傾斜1/20以下

4] 開先の直線精度、底部間隙0.8mm以内

最近は、反転作業をなくするため、片面自動溶接も採用されている。

板継作業の基本事項(第4.8図)

1] 加工材の場合は基準線を合わせる。

2] 1]以外は、直角精度確保のため、板継ぎ後、再マーキングする。

3] パット、シームの順で溶接する。

4] 開先、肌合わせ、目違い、角変形防止、ランノフタブについては、5.4取付作業の項を参照されたい。

 

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第4.8図 板継作業

 

4.2.4 マーキング及び切断作業

曲がりや特殊な形状を有するものは、板継溶接、歪取り完了後、マーキングを行う方が良い。熱による母材の収縮後、マーキングすれば、その後の収縮、変形は少く、形状、精度保持に有利である。

特殊な曲線のマーキングは、作業者の勘と経験に頼るのでなく、マーキング方法を明確にして、理論的に、正確に行わなければならない。

マーキング作業の基本事項

(1) 板材の曲りが正確であるか確かめる。

治具材との隙及び内型で調べる。(第4.9図)

(2) 基準線は、板の中央に、定規、コンパスを用いて正確に出す。

(3) アタリは現図で作られた見通し型、定規を必ず使用して行う。

 

 

 

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