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(4) ラインは投げ墨等によらず、バッテン、一部型を使用して、正確に出す。

(5) 記入事項は、はっきり記入する。

板の伸し、板逃げ方向、フレーム番号、開先方向、切断線等。

(6) 船台上で使用する基準線等には、必ずポンチマークを打つ。

(7) 複雑な形のマーキング等は、一部型等の使用により作業を単純化する。

(8) マーキング後、直角、対角精度、寸法等を必ずチェックする。

暖昧な定規、一部型は誤作の原因である。はっきり、分りやすいものにしておくことが基本である。

 

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第4.9図 曲がり形状のチェック

 

ブロック周端の切断時期には、次の三通りあり、それぞれ一長一短ある。

(1) ブロック内の全溶接完了後、ブロック寸法のみ、再マーキングして切断する。この方法は、ブロック寸法は正確であるが、切断作業の姿勢が一定でなく、切断精度が保ちにくい。

(2) 板継ぎ、マーキング後、切断してから、骨材取付け、溶接を行う。この方法は隅肉溶接による板の収縮があり、薄板では形状が少し変化する。

(3) 板継ぎ後、延尺によリマーキング、切断して、骨材等の溶接を行う。この方法は最も理想的であるが、延尺の量の推定、定規の製作等が難かしい。

ガス切断は、なるべく自動切断器を使用するのが良い。特に、切断定規の使用、開先角度、面内の粗度とノッチ、スラグの完全撤去に注意が必要である。

 

4.2.5 取付け作業

取付け作業は骨材の配材、位置決め、肌付け、仮付け作業からなり、実質的なブロック組立作業である。

ブロック組立方法には次の三通りある。

(1) バラ組立方式(第4.10図)

板継ぎされた板材上に、小組みされた骨材を一本ずつ、配材、取付けする方法である。

甲板、外板等の平面ブロック、曲がり外板ブロックの組立に適する。

(2) 枠組み方式(第4.11図)

骨材を先行して組み合わせ、板材を一枚ずつ被せて、骨との取合い、板継ぎを行う方法。

 

 

 

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