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●就学も“バリアフリー”へ―障害児も普通学級通学へ

文部科学省の専門家チームの研究の中間報告が昨秋発表された。それによると、これまでは現行の学校教育法施行令(政令)で、心身に障害のある児童は養護学校等に進むことになっている。実際には各教育委員会の特例措置で一般学級への就学を認める例も多くなってきており、これを追認した方向。早ければ2002年度から、各市町村教委独自の判断で、地域の普通学校に通えることになる。児童一般への教育の観点からも「思いやり」を育む効果が十分に期待される。

もはや21世紀。建物であれ人であれ、社会にどんなバリアもあってはならないはず。学校も父母もしっかりと迎えてあげよう。そんな姿を子供が見ているはずだから。

 

●交通バリアフリー法が施行

昨年11月15日、「交通バリアフリー法」が施行した。この法律は高齢者や身体が不自由な人たちが、バスや電車、道路などを使用する際のバリア(障壁)をなくすことを目的に制定されたもの。道路の段差解消から、低床式バスの普及、駅構内のエレベーター・エスカレーター設置などを推進するためのもので、鉄道・バス会社や当該自治体などに政府が補助金を出す。

それと併せて、さまざまな新しい標識も登場。ぜひ各地で広くバリアフリーに取り組んでもらいたいものだ。

(イラストは、車イスで利用できるエレベーター標識)

 

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自分が自分であることに

安らぎを感じなければ、

自分が持っているものに

満足することはできない。

(ドリス・モートマン)

 

 

 

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