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時事ニュース

 

2001年1月号<トピックス>

1] 中央省庁再編 効果のほどは?

2] 児童虐待防止法施行

3] 神戸NPOがデイサービス共通カード発行

4] 就学もバリアフリーへ

5] 交通バリアフリー法が施行

 

●中央省庁再編 効果のほどは?

いよいよ今年1月6日から中央省庁再編が行われ、これまでの1府22省庁が1府12省庁となった。主なところでいえば、大蔵省が「財務省」へ、郵政省は旧総務庁・自治省と共に「総務省」へ、旧厚生省と労働省が「厚生労働省」へと名称が変わる。そもそもは縦割り行政の弊害や頻発する不祥事への批判を背景に進められてきたものだが、実施が近づくにつれて、「明治以来の行政システム大改革」というかけ声に疑問符が付けられている。各省庁内で課を削減するという一方、新たなポストが登場し、中途半端なリストラでは?という危惧の声が上がっている。従来の硬直化した行政手法では速い時流に対応できない。ぜひ再編の本来の意味を改めて考えてもらって「国民のための行政」を目指してほしいもの。喜ぶのは引っ越し業者だけ、などということのないように。それも税金なのだから…。

 

●児童虐待防止法施行

世紀が変わる節目を迎え、新しい法律の施行も相次いでいるが、昨年5月に成立した「児童虐待の防止に関する法律」が11月20日付で施行となった。

厚生労働省のまとめによると、1999年度に全国の児童相談所に寄せられた虐待に関する相談件数は前年度より4699件増の1万1631件とついに1万件を突破。家族が幼い子供に虐待を加える割合が高く、この法律により教職員や医師、弁護士らは虐待の早期発見に努めなければならない等の規定を設けた。

 

●神戸NPOがデイサービス共通力ード発行

高齢者などに生きがい対応型のデイサービスを行っている神戸市内のNPOが共通カード「オアシスカード」を発行した。利用毎にスタンプが押され、その数に応じて冬は温泉、春はホテル、夏は山の家といった合同デイサービスに参加できる。さわやか福祉財団理事中村順子さんが理事長を務めるNPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸が市の委託を受けて始めたもので、小規模によるサービスの限界もネットワーク化で解消できる。時代は今“しなやかな”ネットワークだ。

 

 

 

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