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1人が5〜10分区長になり区民の苦情を聞く催し物である。それを担当するのは『区民相談室』という部署。室長はたぶん課長クラスの人ではないか。私は、施設における防災について質問をした。どうせ、質問たけで回答はないだろうと思っていたら、数日後、室長から『施設長によると、週に1回消防会議と訓練、月に1回は近隣の施設や町内会との合同訓練を行っているので心配ないです』と返事が来た。えっ! とんでもないと驚いてしまった。私は、この施設に7年いるが合同訓練など協定はあるのかもしれないが行われたことは1度もない。週に1回の訓練は、お風呂のない水曜日の2時から3時までの危機感のないもの。真剣にやるのだったら、夜間や早朝訓練もすべきではないだろうか。この施設の建物は、地震で倒壊することはないと思うが、ガラスがたくさん使われているのでその破片でけがをすることも考えられる。ベランダはあるがスロープはない。まさか、飛び降りろというのではないだろうね。防災頭巾にしても先日、初めて支給されたが手元には置かれていない」と切実に訴えていた。

施設の場合、重度障害者や痴ほうの人が多く、大パニックや悲惨な状況が想定される。行政による危機管理のチェック体制が必要である。

 

 

 

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