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介護保険はどう動く?

高齢者の生活を全体として支える

これが私たちの仕事です!

現場で学びながら多彩なサービスを提供「明朗会計」こそNPOの課題

 

九年前、愛知県知多市で産声をあげた小さなボランティア組織が、今、地域に無くてはならない存在として、着実にその輪を広げつつある。九八年末に施行されたNPO法(特定非営利活動促進法)、二〇〇〇年四月から始まった介護保険制度が追い風になったことは間違いない。だが、「思い続ければ、必ず実現の時が来る」という松下さんたちの固い信念と展望が、この運動を支えてきた原動力だろう。「介護保険によるサービスは高齢者を支える仕事の一部なのです。その日常生活をトータルで支えるのが私たちの使命」と力説する松下さんに、今迷いはない。

(聞き手 鎌田穣)

 

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NPO法人ゆいの会

(愛知県知多市)

代表 松下典子さん

(まつしたのりこ)

1945年12月中国(旧満州)生まれ。愛知県知多市で高校を終え、名古屋市内の短大を卒業。保母を3年間務め24歳で結婚。2男2女の母親。91年、知多市内で無償のボランティア団体「結びの会」を作り活動を開始。同時に有償サービス部門「ゆいの会」も発足。95年両組織の名称を統一、99年NPO法人の認証を受け、今年度から介護保険事業に乗り出す。

 

 

 

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