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われら地域市民

組合のリーダーシップが大切です

日本毛織労働組合一宮支部

 

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渥美良夫さん

 

まだ厳しい暑さが残る初秋の一日、愛知県一宮市にある日本毛織労働組合一宮支部を訪ねた。平屋建て紡績工場のたたずまいからはどこか郷愁を感じる。

同労組のボランティア活動は1995年、組合員による地域活動を考える研究会をさわやか福祉財団と共に開催したことから始まった。数回の検討を重ねた後、地元高齢者へのふれあいボランティア活動として、同市内にある特別養護老人ホーム「あいふるの里」と提携した給食宅配サービスに参加することになった。組合として初めて取り組むボランティア活動であり、女性が比較的職場に多いことから、気軽に参加できまた地域にも喜んでもらえる活動として選んだ。全組合員400名に参加の意思を尋ねるダイレクトメールを送付したところ、80名ほどの申し込みがあったという。活動は工場が休日の毎月第2土曜日、食事だけでなく「心」も届けることにした。研究会から約半年のスピードで活動に結び付いた。

順調にスタートした活動は約2年間続いたが、その後一宮市が担当地域の宅配給食サービスを行うようになったことや施設の事情も重なり、休止することとなった。約1年間の休止期間はあったものの、組合のボランティア活動への意欲は強く、再び「あいふるの里」やさわやか福祉財団の協力を得て他の活動を模索することに。

 

 

 

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