特集・新しいふれあい社会を考える
制度づくりの現場から
21世紀の日本をどうする?
有識者会議・NPO優遇税制
二一世紀、日本が直面する少子高齢化社会。これまでの社会制度の見直し論議が活発になっているが、実際に国はどんな方向に舵取りしようとしているのか。新世紀を飾る新年号特集として、今回は「社会保障構造の在り方について考える有識者会議」と「NPO優遇税制」を焦点に、新しい社会制度に向かう現場を紹介する。
年金・医療・介護
国のグランドデザインをどうするか?
―「社会保障構造の在り方について考える有識者会議」
一九九九年・年の瀬、さわやか福祉財団理事長堀田力宛にある委員就任依頼の連絡が入った。
会議の名は「社会保障構造の在り方について考える有識者会議」。総合的な社会保障政策を幅広く議論する場として、故小渕恵三首相が在任中に私的諮問機関として設置したものだ。