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二月二三日(第二日目)

 

交流・相談会 午前10時〜正午

二日目はまず名刺交換、情報交換からスタート。そして、ふれあい型グループホームの実例紹介やNPOのつくり方、JAの各地域の取り組み事例紹介などの自由交流相談会が並行して行われた。グループホーム立ち上げの実例報告では自治体職員をはじめとする一二〇名ほどが誰も席を立たずに真剣な表情で内容を聞いている姿に関心度の高さが感じられた。また、NPOのつくり方のコーナーも、地域ブロックごとに円になって話し合いが始まるなど活気あふれた相談会となった。

 

主題セミナー2

「21世紀への提言―ケアからウェルネスヘ」

午後1時〜午後1時30分

堀田力理事長による提言(21世紀への提言参照)

 

総括ディスカッション

「活力ある高齢社会への挑戦」

午後1時40分〜午後4時

 

両日にわたるシンポジウムのまとめとして、高齢者の自立、NPOと行政との協働のあり方などをテーマにパネルディスカッションが行われた。パネラーは矢崎茅野市長、中村CS神戸理事長、当財団の堀田理事長に加えて、エイジングメッセin早稲田の実行委員長でもある桜井一郎ワセダ・カルチェラタン代表の計四名、進行役は福祉自治体ユニットの菅原弘子事務局長が務めた。

早稲田の地にずっと暮らし自らを「早稲田の中の蛙」と笑う桜井氏は「商店街」という視点に強く着目する理由を、「これからは何をしてもらえるかではなくて、俺はこんなことがやりたいんだと『この指止まれ』でやっていくことが求められる時代。それを行政が支援するという形になれば世の中が相当動くはず。全国一万二〇〇〇の商店街を活用すれば地域福祉に役立ちます。地域に参加しにくいお父さんたちの拠点、地域福祉の新しい拠点になれるし、言ってみれば商店街はNPOみたいなものだと思うんです」と、今回の企面の意図を語る。

そして堀田理事長がまとめとして、「自分が自分らしく生きていく」ために精神的自立の大切さ、「地域とどうかかわって生きていけばよいかを考えることが基本」であり、人生の最期に満足できるのはやはり「自分はあの人のためにあんなに役に立った。社会があんなに喜んでくれた」という充実感であろうと締めくくり、二日間にわたったシンポジウムは幕を下ろした。

 

 

 

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