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もちろん日がな一日、お茶を飲みながら政治や社会の話に花を咲かせてもいい。それは参加者自身が決めることで、あれをしなさいとか、これをしちゃいけないといった押しつけは一切、しないつもりです」

特養などの施設のように決められたスケジュールに追われる生活ではなく、何をするといったことのない時間、決して管理されていると感じさせない空気、平凡な家族のだんらんのような光景こそが大切だと、桑山さんは考えているのだ。

「以前施設見学に行った時に、お年寄りが“今日はボランティアをさせられて大変だったよ”とこぼしているのを耳にしたことがあるんですね。

 

兵庫県尼崎市に本拠地を置く「ゆずり葉」は、住み慣れた地域で、長寿が喜び合える人間関係を深め、安全で安心できる生活環境の改善の場を提案し、活力ある長寿社会の実現をめざして、学び合い、助け合うことのできる機会と場を提供することを目的として設立された非営利市民事業組織。主な活動内容は、1]ミニ・デイサービスの開催による世代交流事業、2]体操教室の開催による健康保持支援事業、3]訪問相談、介護技術指導、住環境整備相談などを行う「サポートネット」による在宅福祉サービス事業など。事業活動に参加するには、正会員または賛助会員になることが必要。正会員は入会金5000円、年会費6000円(WAC3000円+「ゆずり葉」3000円)、賛助会員は入会金5000円、年会費3000円(ゆずり葉会費のみ)。

参加費は「ゆずり葉ミニ・デイサービス」1000円、「すこやか体操教室」500円、「サポートネット」1件2時間以内3000円。(→連絡先は5号掲載記事連絡先)

 

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委託事業として行った車イス観光マップ作成のための調査風景。坂の角度を測量。1人で手動の車イスで登れるかを、ヘルパーの視点で実証中。

 

 

 

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