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喜・涙・笑 ふれあい活動奮戦記

社会法人長寿社会文化協会市民事業ねっとわーく「ゆずり葉」(兵庫県)

長寿が喜び合える社会の実現をめざしミニ・デイサービスを通じて地域ファミリーを形成していきたい

 

「公的介護保険制度が始まるにあたって、今、世間の関心はこの一点だけに集中していますが、介護保険はどれだけ痴呆が進んでいるか、どれだけ虚弱かを競う、いわば“不幸探し”のようなもの。でも、介護支援サービスなど受けず、元気で長生きできればそれに越したことはない。そのためには、お年寄り自身が、“ああ、長生きしてよかったな”“毎日が楽しいな”と実感できるような生きがいづくりを進めていくことも大切なのではないでしょうか。ですから「ゆずり葉」では、自分のもてる力を発揮したり、共に笑い、喜ぶ仲間づくりをするなど、心の交流ができる場づくりを進めていくことで、“幸せ探し”のお手伝いをしていきたいと思っているんですよ」

 

介護保険が始まったこの四月から、自宅の一部を開放してミニ・デイサービスを行っている長寿社会文化協会(WAC)市民事業ねっとわーく「ゆずり葉」の代表の桑山信子さんは、あわただしく活動に追われる中で、こんなふうに抱負を語った。

 

孤立した介護者にならないためには開かれた介護の現場づくりが必要

 

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「ゆずり葉」設立メンバー。お祝いにいただいた表札を手に。

 

 

 

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