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情報誌「さぁ、言おう」2000年5月号

 事業名 高齢者のためのボランティア普及啓発活動
 団体名 さわやか福祉財団 注目度注目度5


ふれあいボランティア考

 

ムダ話のススメ

「井戸端会議」という語をいくつかの辞書で引いてみたら、ある国語辞典に「主婦たちの、くだらない世間話」と載っていた。1992年発行のもので最新版では変わっているかもしれないが、天下の辞典にここまではっきり定義されていたのかと可笑しかった。「くだらない」とは取るに足らぬ、低俗な、という意味で、女性団体などからクレームは付かなかったのかなどと余計な心配もしたが、要するにこの井戸端会議、およそ無価値の存在として扱われている。果たして本当にそうだろうか。

米国の社会言語学者・タネン氏によると、会話とは「男にとっては情報のやりとり、女にとっては心のやりとり」であるという。井戸端会議を直接的な「情報価値」という点から考えれば確かにくだらない時間の経過かもしれない。しかしそうした時間の共有を「心のやりとり」と考えれば、一見とりとめのない会話の場もまた、貴重なものである。排他的な会話に終始するのはゴメンだけれども、そこは地域や隣近所のことなら情報の宝庫。助け合い活動の第一歩には大きな効果を発揮する場でもある。

というのも、普通、人は自分の窮状をそれほど親しくない他人に話しはしない。一方で、気を許した相手には時にぽつりと本音を出す。何気ない会話の中でこそ、当事者も気軽にまたプライドも損なうことなく、「困ってるんだ」ということができる。多少顔を知っている程度の人に「何か困ったことはありませんか」と真顔で尋ねられても「いえ別に」と答えるのがオチである。

どうも今の日本は効率主義が進み、人にも社会にもムダを楽しむ余裕がなくなってしまった。地域助け合いへの一歩として、まず気軽にいろんな人と「ムダ話」に興じてみるのも一考ではないだろうか。

 

 

 

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