資料:「エンドユーザーのための福祉機器データブック」(NPO法人 KIKIWEB)
一口に車イスといってもさまざまある。身体の状態の変化に応じ調節可能なものはだいたい15万円以上。性能が高いものはやはり北欧製が多く、人間工学に基づいた快適な設計だが価格も大変高額。一方日本で安く手に入る韓国製は重く身体に合わせた調整もほぼ不可。
販売員の知識・経験次第
客の言いなりになる店はダメ
では実際に福祉機器を選ぶ際は何に注意をしたらいいだろう? 高齢生活研究所代表の浜田きよ子さんは、「1]本人の状態(身体的状況、生活史) 2]介護力(介護をする人の力量や能力など) 3]環境(住環境や他の福祉用具との組み合わせ等)の三つの要素を併せて考えていく必要がある」とアドバイス。詳しい商品知識を持っている販売員がいて、本人や家族の状況に合わせて適切なものを進めてくれる店を選ぶべきだと指摘する。「たとえば、軽い車イスが欲しいと言ったら、はい、どうぞと重さだけで判断して車イスだけ差し出すようなところはやめたほうがいい」(浜田さん)という。