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日本と外国の福祉機器標準タイプの価格比較

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日本における標準的な仕様の福祉機器の価格を100とした場合、欧米各国の同じく標準的な機器の価格を比較すると上図のようになる。

 

それに対して、欧米の標準タイプは利用者の障害や体格に合わせて調節ができるなど機能性も高い。「介護用ベッド」も、スウェーデンやノルウェーのものは組み立て・分解・運搬が容易など、機能面で優れている。どっちが得かは容易に判断できるところ。そのほか、歩行器やリフトなど、日本の製品は他国より高いのである。

 

機器自体を知らない一般家庭

個人に合わせない福祉施設

ところで、一般の家庭や特別養護老人ホームなどでは、どのくらい福祉機器が浸透しているのだろうか? 情報を寄せてくれたA子さん宅を拝見してみよう。関東の都市部住宅地に二世帯住宅を建てて八二歳の姑と同居中(要介護1)。姑は普段、杖かシルバーカーを使用。そのほか、玄関の段差に踏み台を置いて段差を小さくしたり、廊下に手すりをつけたりと家をバリアフリー化している。

 

 

 

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